機会から“成果”の提供へ。英語学習の最適解を追求し続けるレアジョブの挑戦
レアジョブは、創業以来、長きに渡り向き合ってきたテーマがある。
それは、英語を学べるだけでなく、「話せるようになる」という確かな“成果”を届けること。そして、時代とともに変化する学習者の悩みやニーズに寄り添いながら、最適な学びのかたちを探し続けることである。
私たちは、その一つひとつに向き合いながら、サービスを磨いてきた。
そして2026年、その探求は二つの新しい形となって結実する。
1月には個人向け「レアジョブ英会話コーチング」を、4月からは法人向け研修「CAPE-Impact」を提供開始する。
これらは単なる新サービスではない。私たちがたどり着いた、英語学習の新たな「最適解」だ。 両者が形になるまでの、レアジョブの歩みと挑戦の物語を紐解く。
英会話を身近にした、その先で見えた課題
2007年、レアジョブは、誰もがいつでもどこでも気軽にレッスンを受けられるという、英会話の新たな常識をいち早く打ち出し、その価値を世の中に浸透させてきた。
サービスミッション「日本人1,000万人を英語が話せるようにする。」の実現に向け、まずは英語に触れる“機会”を最大化することに力を注いできた。
しかし、サービスが世の中に浸透するにつれ、学習者の新たなニーズが見えてきた。
「もっと短期間で、確実に話せるようになりたい」 「自分に最適な学習法を知り、継続を支えてほしい」。
どんなに手軽な機会を提供しても、英語習得に必要とされる膨大な学習時間の壁を、一人の力だけでは突破できない学習者がいる。その現実に直面した私たちは、手軽さの提供から一歩踏み込み、一人ひとりの“成果”に責任を持つサービス提供へと舵を切った。
黎明期の試行錯誤。「レアジョブ本気塾」で見えた“個別最適化”の重要性
そして2016年、より“成果”を見据えた新たな短期集中型の英会話プログラム「レアジョブ本気塾」をスタートさせた。
「本気で成果を出したい」というニーズに応えるべく始めたこのプログラムには、初回から定員の10倍を超える応募が殺到した。
当初、本気塾は10名程度のクラス形式でスタート。同じレベルの仲間と切磋琢磨する「ピアプレッシャー(仲間からの刺激)」が学習継続の鍵になるという仮説を立てたからである。しかし、実際に運用を始めると、同じレベルであっても、人によって得意・不得意や生活スタイルの違いがあり、その結果として同じプログラムで学習しても、成長スピードが大きく異なるという現実が浮かび上がってきた。
短期間で確実に成果を出すためには、クラス形式での英会話レッスンでは限界がある。一人ひとりに合わせた“個別最適化”が不可欠だ。
この気づきから「レアジョブ本気塾」は早々にマンツーマン形式へとシフトし、「レアジョブ英会話」によるオンラインレッスンと通学型による個別の学習指導を組み合わせた「ブレンディッド型学習」という、当時としては先進的なオンラインとオフラインのハイブリッドモデルを確立した。
オンライン英会話でレッスン量を担保し、日本人トレーナーによる対面での学習管理やモチベーションを維持する。その結果、より効率的に、最短距離で成果へと結びついた。その後は、利用者を着実に増やし、オフライン拠点を新設するなど、私たちは“成果へのコミットメント”という新しいサービスを確立していったのである。
“成果保証”と、コーチングの“オンライン完結”への進化
企業研修の現場には、長年解消されないジレンマがあった。それは、研修投資に対する費用対効果(ROI)の不透明さである。企業が導入を判断する際、成果の可視化は不可欠な基準だ。しかし、当時の主流であった通学型や対面形式の研修は、移動や時間の拘束といった負担が大きい上に、肝心の学習成果を定量的に把握しにくいという課題を抱えていた。
「より効率的で、成果を客観的に可視化できる仕組みを作れないか」その問いに対し、レアジョブが出した答えが、企業向けサービスの本格開発だった。そうして2018年に誕生したのが、完全オンライン完結・成果保証型のプログラム「スマートメソッド®コース」である。
開発の礎となったのは、「レアジョブ本気塾」で培ってきた一人ひとりに寄り添う学習支援の実践知である。しかしそれだけでは足りなかった。
「本当に英語が話せるようになったと言えるのか」「成果をどう証明するのか」
英語スピーキング力の向上という曖昧な価値を、感覚や手ごたえだけで語ることには限界があった。
そこで本格的に導入したのが、以前から研究と活用を重ねてきた「CEFR(セファール)*1」である。CEFRは、自身の英語力を国際基準で客観的に測ることができる共通の指標だ。主観ではなく“何ができて・何ができないのか”を客観的に示すことができる。この物差しによって初めて、成果は“保証できるサービス”へと変わる。
成果を可視化し、約束できる形にする。
そのために「スマートメソッド®コース」は明確な目標を掲げた。
16週間で英語スピーキング力を1レベル以上、向上させることである。
このコミットメントを実現するため、カリキュラムやレッスン、指導法の最適化、講師の質も磨き込まれた。一人ひとりに寄り添う個別指導の知見と成果を裏付けるCEFR。その二つが結びついたとき、学習は努力の積み重ねから、成果の出る仕組みへと進化したのである。
成果の可視化・通学不要。この利便性と合理性は企業から高く評価され、柔軟かつ効率的な研修として受け入れられていった。
そして2020年10月、コロナ禍によるオンライン学習需要の高まりを追い風に、個人向けへの提供を開始する。受講者からは「短期間で成果を実感できた」「日本人コンサルタントがいたから学習の進め方が明確になった」といった声が多く寄せられ、サービスの有効性が広く支持された。
分岐点。企業・個人それぞれの“最適解”を求めて
「スマートメソッド®コース」を法人・個人の両方に展開するようになった結果、私たちは再び重要な問いに直面する。
「英語を話せるようになる」という最終ゴールは同じでも、企業と個人のユーザーでは、解決すべき課題や私たちが目指したい世界が異なるのではないか。画一的な解決策ではなく、それぞれに最適化されたアプローチが必要であると、私たちは考えた。
企業において求められるのは、単に英語を話せるようになるだけではなく、グローバルを舞台にビジネスをけん引できる人材の育成を加速させることだ。一方、個人のユーザーの多くは挫折せずに学習を継続することに課題を感じているケースが多い。したがって、いかに挫折せず継続して英語学習ができる環境を提供できるか、そこに深く寄り添えるか、という点が重要だと考えた。
そこで、私たちは企業と個人それぞれの課題に真正面から向き合い、最適化されたサービス開発へと踏み出した。それは、それぞれの顧客にとっての“成果”を再定義する、新たな挑戦の始まりだった。
日本企業のグローバル化を、精神論ではなく“評価基準”で実現
日本企業が世界で戦うために必要な英語力は、決して曖昧なものではない。本来は、実務で通用するかどうかを客観的に判断できる評価基準によって測られるべきものである。精神論や個人任せの学習から脱却し仕組みで人材を育てる。その答えとして、私たちはCEFR完全準拠の企業向け研修「CAPE-Impact」を2026年1月からスモールスタートし、4月に本格的に提供開始する。責任者の安藤はサービスへの想いをこう語る。
「日本の成長を支えるグローバルビジネスの現場で、いま真に問われているのは単なる英語の流暢さではありません。人を動かし交渉を前に進め、目的を達成するための英語コミュニケーション能力です。この水準はCEFRでいえばB2レベルに相当します。しかし、我々が持つデータによれば、この水準に達している日本人はわずか7%(*2)に過ぎません。多くのビジネスパーソンが、英語スピーキング力の壁により本来の実力を発揮できずにいるのが現状です。
・グローバル環境で意思疎通ができず、自分の実力が正しく評価されない
・CEFR B1レベルまで到達したものの、その先に進む具体的な学習方法が見えない
・込み入ったことや複雑な状況を英語で解決できる力を身につけたい
こうした声に応えるため、開発されたのがCAPE-Impactです。多忙なビジネスパーソンが4カ月で確実にCEFR B2レベルへ到達することを前提に設計されています。Can-do、すなわち「実務で何ができるか」を軸に据えたスパイラル学習(*3)により、小さな成功体験を積み重ねながら、実践力を引き上げていく構造になっています。
さらに毎週出される課題そのものが、受講者が実際の仕事で使える自分事として向き合えるように設定されています。そのため、研修のためだけに課題をこなすのでなく、自分が仕事でできることが増えていくことを実感しながら学べるのです。受講者はレッスンとコンサルティングセッションからフィードバックを受け、より効果的に伝えるスキルを磨いていきます。
英語が原因で、世界を舞台に戦う機会を逃してほしくない。
英語の壁を越え、日本人ビジネスパーソンが本来の実力をそのまま世界で発揮する。そのための環境を提供することこそが、CAPE-Impactが存在する理由です。」
「高すぎて手が出ない」を終わらせる。テクノロジーによる“成果の民主化”
一方、個人向けには2026年1月、個人を対象に「レアジョブ英会話コーチング」をリリースした。 私たちが目指したのは、英語コーチングにおける新常識の確立だった。責任者の須藤は、開発の原動力になったのは、既存の市場に対するもどかしさだったと振り返る。
「英語コーチングは、一部の富裕層だけの特権であってはいけないと思っています。成果が出ると分かっていても、数十万円という価格の前で学習を諦めてしまう。これまで、そうした方々を何人も見てきました。本来、努力する意思がある人ほど、最適な学習環境にアクセスできるべきだ。その想いが、私たちがAIを本格的に活用する原点です。
レアジョブ英会話コーチングでは、学習データの可視化、課題分析、学習計画の最適化、レッスン内容の振り返りといった領域で、AIをフルに活用しています。その結果、人の役割は“伴走し、支え、やり抜く力を引き出すこと”——つまりモチベーションのサポートという、人にしかできない最も重要な価値に集中できるようになりました。
人とAI、それぞれの強みを融合させることで、サービスの品質を落とすことなく、価格は従来型コーチングの市場相場のおよそ6分の1に抑えることができています。
誰もが、正しい方法と最高の環境で努力できる社会をつくる。これは単なる価格改革ではありません。
テクノロジーの力で“成果を出す機会”そのものを広げていく——私たちは、そんな『成果の民主化』に本気で挑戦しています。」
失敗を恐れず、最適解をアップデートし続ける。
クラス形式の限界に直面した黎明期、企業と個人のニーズの乖離に向き合った成長期。私たちの歩みは、決して順風満帆ではなかった。仮説を立て、壁にぶつかり、そのたびに試行錯誤しながら方向転換を繰り返す。それは、正解の無い問いに挑み続けてきた歴史でもあった。
だが、どんなに手段が変わろうとも、その根底に流れる想いだけは、創業以来一度たりとも揺らいだことがない。グループビジョン「Chances for everyone, everywhere.」である。
創業19年目。かつて、英語を話す“機会”の提供から始まったレアジョブは今、新たなステージに立っている。それは、法人・個人に向けた最適解として結実したステージである。法人向けには、時間を投資しひたすら量をこなすのではなく、CEFRという国際基準を指針に据え、実務に直結するコミュニケーション能力を育成する仕組みを作る。個人に対しては、AIと人の強みを融合させ、高品質かつ個別最適な学習環境を手ごろな価格で提供する。この二つの挑戦を通じて、確実な成果を約束していく。
英語が話せるようになる。その先に、数え切れないほどのチャンスが広がっている。
そのチャンスを誰もが平等に、確実に掴み取れる世界へ。
成果にこだわり、顧客一人ひとりに愚直に向き合い続ける。
それが、レアジョブが追い求める“英語学習の新たな常識”への道のりなのである。

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*1 CEFR(Common European Framework of Reference for Languages)は、言語能力をレベル別に評価する世界標準の基準。日本語や英語を含む40の言語に対応し、知識ではなく「実際にどんなことができるか」がCAN-DOで示されており、実践的な基準であることが特長。また、多国籍企業や国際的な組織で採用時の語学力要件として広く使用され、グローバルなビジネスシーンで信頼されている評価基準。
*2 2024年当社調べ
*3 一度学んだ内容で終わらせるのではなく、実践と振り返りを挟みながら同じテーマに再度取り組む学習方法である。反復の中で理解を深め、応用できる力へと育てていく。